暗号資産市場のセンチメントは「極端な恐怖」の領域に突入した。マクロ経済・地政学リスクの高まりの中で、資産価格の下落が続いている。
一部の投資家はこうした時期を「押し目買い」の好機とみなすが、あるアナリストは、極端な警戒感が必ずしも最適なエントリーポイントを意味しないと指摘する。
「ビットコインはゼロに」の検索、過去最高に
最新データによると、市場のムードを0~100で測る広く用いられるセンチメント指標「Crypto Fear & Greed Index」は、本日9を記録した。前日の8からやや回復し、先週の極端な低水準の5から上昇している。
この小幅な回復にもかかわらず、最新の数値は市場が依然として「極端な恐怖」状態にあることを示す。
一方、投資家の不安感は検索行動にも表れている。Googleトレンドによれば、「Bitcoin going to zero(ビットコイン 無価値化)」の検索数が過去最高に達し、以前の下落局面を上回った。
検索関心スコアは100となり、個人投資家の関心と不安の高まりを示している。
しかし複数のマーケットアナリストは、極端な悲観が買いの 好機となる場合が多いと指摘する。
過去には、Santimentが、市場全体のネガティブセンチメントが急上昇するのは価格急落時であると指摘した。アナリティクス企業によれば、「下落」「売却」「0ドルへ」などのキーワードで崩壊が予測される時期は、小口投資家が自信を失い市場から退出する「降伏」の兆候として捉えられることが多い。
「仮想通貨の終焉予測が広がるときこそ、押し目買いの公式なタイミングが訪れる場合が多い」とSantimentは述べた。
ビットコイン最高リターンは極度の強欲期に集中とデータ
それでも、Coin Bureau共同創業者で投資アナリストのニック・パックリン氏は、「極端な恐怖」の局面でのビットコイン買いという通説に疑問を投げかけた。
「“極端な恐怖”でビットコインを買うのは最善策ではない」と同氏は述べた。
パックリン氏は、極端な恐怖が直ちに魅力的なエントリーポイントになるという通念がデータにより覆されていると主張。Fear & Greed Indexが25を下回ったとき、90日後の平均リターンは過去平均で2.4%にとどまる。
一方で、「極端な強気」局面で買った場合は、90日後平均リターンが最大95%に達するなど、はるかに好成績となる。勢いと持続的な上昇トレンドが、悲観のピーク時以上に将来の高リターンと結びつきやすいとの分析。
「F&Gインデックスは過去のモメンタムを示すだけの指標。将来リターンの予測にはあまり有効ではない」と同氏は補足した。
ただし複数のアナリストは、同氏の分析期間(期間設定)に疑問を呈した。90日という期間は短すぎるとする指摘があり、極端な恐怖から3カ月経過後のリターンは限定的に見える一方、長期ではまったく異なる様相となる。
「“極端な恐怖”から12カ月後のビットコイン平均リターンは300%超。F&Gインデックスは90日でなく12カ月の積立型アラート。押し目で買って即座にリッチになるものではない」との指摘がユーザーから寄せられた。
結局、今が好機かリスクかは、センチメントそれ自体よりも、投資家の時間軸や戦略次第となる。

